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Quidel社について
Quidel社は米国 San Diegoに本社を置く臨床検査薬の製造メーカーですが、現在では臨床検査薬だけではなく、 設立以来30年にわたる臨床検査薬製造メーカーとしての経験を活かして独自に開発された試薬やキット類を研究市場向けに販売しています。 弊社ではBone Health や Tissue remodeling 、ならびにAutoimmune、補体研究(Complements)などの分野における 研究用として独自に開発されたEIAキットや抗血清、抗体、各種補体を販売しています。

Quidel社研究用試薬
>>製品リストMicroVue™
MicroVue™ 製品カタログ
Quidel社のMicroVue™製品は、骨代謝マーカ、免疫システムモニタリング、
補体活性化を測定するためのアッセイなどの市場では安定した評価を得ているブランドです。
MultiPlex
補体系は50以上の体液、膜結合タンパク及びタンパク断片で構成されており、古典経路、代替経路、レクチン 経路、最終経路という4つの主要経路に体系化されています。特殊な活性化の段階を経て補体タンパクは炎症、 免疫複合体の除去、細胞膜の破壊、免疫反応の制御などに関与しています。補体カスケードにおける欠損(症) はオプソニン効果が無効となったり侵入してきた病原体を溶解することができなくなったりするため、人は感染 症にかかりやすくなります。 また、補体系はその機能異常により、多くの急性や慢性の病気に関係します。 それぞれの補体タンパクや補体が活性化した物質の定量分析は実験医学や臨床医学においては非常に重要です。 個々のサンプルから複数の補体タンパクを測定することができれば、研究ベースのツールにおいて大きな一歩と なるでしょう。 Quidel社のMicroVue™ Complement Multiplexは8種類の補体タンパクを個々に測定すること が可能で補体系の恒常性(ホメオスタシス)や活性化の概要を総合的にとらえることができます。

性能と精度検証データ
Quidel社のMicroVue™ Complement EIAキットは、補体研究のための画期的な製品です。 MicroVue™ Complement Multiplexの開発における考え方は、Multiplexが既存のEIAキット製品で得られたデータ と比較可能な方法で測定できればいいということでした。以下の表はComplement Multiplexと個別の分析キット における規格値の比較データです。 個別のEIA キットは希釈係数や他の規格値が異なるため、Multiplexでの分析結果と個々の分析キットでの分析結 果を直接比較できるよう補正値を提供いたします。

Factor EIA
MicroVue™ Complement Factor I EIA Technical Data SheetMicroVue™ Factor I EIAにより補体系における重要な制御タンパクの分析が見込めます。Quidel社の最先端の施 設でGMPとISO認証の工程により開発されたMicroVue™ Factor I EIAがQuidel社の幅広い補体系関連製品群に追 加されました。 Factor I(FI)は補体系の陰性制御タンパクで活性化成分であるC4bとC3bを切断することで全ての経路を抑制 します。FIは溶解性のタンパクで不活性の状態で血液中を自由に動き回っています。FIは様々な補助因子の下で 活性化し補体の活性化を制御します。補助因子にはFactor H(C3bの切断にのみ関与)、MCP(CD46), CD35, C4BPが含まれます。

Bone Health Reagents
抗体、各種補体: Complement Depleted Sera、 Complement Proteins、 Complement Reagents、 Monoclonal AntibodiesBioHelix社製品
Complement System ~補体系について~
補体系ポスター 補体関連試薬~正常人血清補体~ 生物学的安全性試験補体系は30以上の体液や膜結合型タンパクから成り、古典経路(Clasical)、代替え経路(Alternative)、レクチン経路(Lectin)、末端経路(Terminal)という4つの重要な経路で構成されている。古典、代替あるいはレクチンのいずれかを経由する一連の特殊な活性化段階によって、補体タンパクは炎症の誘導、免疫複合体の除去、細胞膜の破壊、免疫反応の抑制など一連の反応を仲介している。補体カスケードの欠如によりオプソニン効果の無効化や、侵入してくる病原体を溶解する機能に不備が発生するため、人は感染症にかかりやすくなる。逆に補体系によって引き起こされた炎症は阻止しないと虚血再灌流障害のような組織の損傷につながる可能性がある。補体タンパクやその断片は関節リウマチ、SLE(全身性エリテマトーデス)、急性糸球体腎炎などいくつかの自己免疫疾患に関与していると考えられている。
ごくわずかな例外を除けば、補体タンパクC3が分解されていなければ補体系は活性化されていない。C3は血液中に最も多く含まれている補体タンパクである。(>1000μg/ml)C3はC3aとC3bの二つに分解される。大きいほうの断片であるC3bはC5を分解する酵素を形成し末端経路を活性化して細胞分解を誘引する。
古典経路の活性化 (Activation of the Classical Pathway)
古典経路は、通常免疫複合体(抗原-抗体複合体)によって活性化される。補体タンパクC4は2つの活性化物質C4a(anaphylatoxin)とC4bに分解する。古典経路の活性化によってC3を分解する酵素、C3転換酵素(C3 Convertase)が生成される。C4bは分裂したC2とV2aとの共同作用によりC3転換酵素を形成する。
レクチン経路の活性化 (Activation of the Lectin Pathway)
レクチン経路はC4とC2の働きによってC3転換酵素(C3 Convertase)が生成されることで活性化するという点で古典経路と類似している。しかしレクチン経路は活性化に抗原-抗体複合体を必要としない。レクチン経路の活性化は、例えばサルモネラやナイセリアのようなバクテリア、カンジダ-アルビカンスのような菌類病原体、HIV-1やRSVなどのウィルスなどを含む微生物の糖質や糖たんぱく質に存在するマンノースやグルコース、その他の糖類にマンノース結合レクチン(MBL)が結合することで始まる。MBLはMASP-1(MBL関連セリン分解酵素)、MASP-2、MASP-3とともに複合体を形成する。MBLが病原体表面のマンノース残基に結合するとMASP-1とMASP-2はC4をC4aとC4bに分解し、C2をC2aとC2bに分解する。古典経路の場合と同じように、C4bとC2aは病原体表面で結合しC3転換酵素を形成する。 生体内での過剰な補体活性化が起こらないようにするために、補体タンパク一つであるファクター1がC4bを分解してC4d、C4cという2つの新しい成分を作る。
代替経路の活性化 (Activation of Alternative Pathway)
代替え経路は加水分解されたC3(C3-H2O)と適切に反応する微生物表面の成分(例えばバクテリア表面のリポポリサッカライド(LPS))によって活性化される。古典経路と同様にC3分解酵素、代替え経路C3転換酵素を生成する。この酵素の生成中にB因子がD因子に分解されBaとBbになる。
末端経路の活性化(Activation of the Terminal Pathway)
古典経路、レクチン経路、代替経路のいずれかによって生成されたC3bは新しい酵素C5転換酵素(C5 convertase)の形成に関わる。この酵素はC5を最も強力なアナフィラトキシンであるC5aと、C5bに分解する。C5bは他の4つの補体タンパク、C6、C7、C8、C9との相互作用により膜侵襲複合体(Membrane Attack Complex、MACまたはTerminal Complement Complex、TCC)を形成し、細胞を分解する。生体外における検体では、生成されたC5bは細胞分解までには到らないが、体液中に転換され溶解性の不活性複合体、SC5b-9を形成する。
がん研究
YKL-40の生物学的機能はまだ解明されていませんが、強力な内皮細胞の増殖因子(成長因子grpwth factor)であり、遊走因子(migration factor)であることが明らかになってきています。 YKL-40は正常な組織内で著しく発現されるわけではありませんが、いくつかの研究が、炎症や例えばがん、リウマチ性関節炎、線維症の発症により細胞外マトリクスにかなりの組織修復があった場合、相当量のYKL-40が発現されることを証明しています。
YKL-40は、何種類かの原発がんや続発性がんによって発現されます。(乳がん、大腸がん、肺癌、腎臓がん、卵巣がん、前立腺がん、子宮がん、乏突起膠腫、神経膠芽細胞腫、骨肉腫細胞及び生殖細胞がん)(Johansen et al. 1992; Morrison et al. 1994; and the NCBI data base)
YKL-40はマクロファージ(Kirckpatrick et al. 1997; Rehli et al. 1997; Boot et al. 1999; Johansen et al. 1999; Baeten et al. 2000)や、好中球(Volck et al. 1998)、軟骨細胞(Hakala et al. 1993; Johansen et al. 2001)によっても発現されます。

MicroVue™ YKL-40は、ヒト軟骨 39(HC gp-39)としても知られている血清やヒト細胞培養中のYKL-40を測定するキットです。YKL-40の役割は現在わかっていませんが、その発現パターンや様々な病気の関連性から組織修復の役割を果たしているとみられています。YKL-40はヒト軟骨グリコプロテイン 39(HC gp-39)としても知られていますが、非泌乳牛の乳清中で最初に発見された分子量40kDのGlycoproteinです。その後、軟骨細胞、骨膜細胞、活性化マクロファージ、好中球、骨肉腫細胞(MG-63)が産生することが報告されています。YKL-40はへパリン及びキチン結合糖タンパクで、リウマチ性関節炎の自己抗原であると考えられています。
初期研究において、YKL-40は以下の研究領域において有用であることが示唆されています。- Rheumatoid Arthritis リウマチ性関節炎
- Early polyarthritis 多発性関節炎
- Osteoarthritis 変形性関節症
- Giant cell arteritis 巨細胞性動脈炎
- Liver fibrosis 肝線維症
- Breast cancer 乳がん
- Colorectal cancer 大腸がん
炎症及び自己免疫疾患
全身性自己免疫疾患は、炎症反応が制御できないために自分自身に作用して組織破壊や臓器機能不全を引き起こす免疫システムを含めた重大な発症メカニズムを持つ障害の一つです。このような障害は膠原血管病(こうげんけっかんびょう/collagen vascular disease )または結合組織病(connective tissue disease) と呼ばれ, その多くは血管の炎症も含んでいます。 全身性自己免疫疾患の原因はまだ解明されていませんが、遺伝子的要因によって発症すると考えられています。自己免疫疾患の大半は典型的な症状を示すため医師は症状に応じた検査を行います。また血液検査によっても異常が見られ、それぞれの病気に対応する異常な抗体パターンが存在します。しかし、患者はしばしば非典型的な特徴を持った症状を示したり、時間をかけて本格的な臨床症候群を発症したりします。そのため医師の診断を困難なものにしています。
典型的な自己免疫疾患性膠原病には以下の病気が含まれます。
Systemic lupus erythematosis(SLE):全身性エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡) この病気は「狼瘡」と呼ばれることもありますが、結合組織や血管など、実質的には全身の様々な場所、臓器に炎症を引き起こします。 Rheumatoid arthritis:関節リウマチ 関節リウマチは免疫システムの異常によって免疫細胞が関節周辺の組織を攻撃したり炎症を起こさせたりする病気で、心肺機能や目に影響を及ぼすこともあります。 Scleroderma:強皮症 皮膚、内臓、毛細血管に瘢痕(はんこん)組織を形成する病気です。 Sjögren’s syndrome:シェーグレン症候群 シェーグレン病とも呼ばれますが、長期的にゆっくりと進行する唾液や涙の分泌障害です。単独で発症することもありますが、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、強皮症などとの合併症もあります。 Mixed connective-tissue disease (MCTD) : 混合性結合組織病 全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性強皮症、皮膚筋炎(Dermatomysitis)、多発性筋炎(Polymyositis)、シェーグレン症候群などの症状を混合して持っている病気です。 Psoriatic arthritis:乾癬性関節炎 Polyarteritis nodosa:結節性多発動脈炎メタボリック・シンドローム
II型糖尿病や肥満はこの十数年世界的に増加しており危機的状態となっています。II型糖尿病や肥満は慢性疾患と考えられ、健康障害や死亡のリスクを高め、病院での長期的な療養が必要となります。これまでこれら二つの病気の相互関連性を調べたり、この二つの病気を区別するためのバイオマーカーを定義するための研究が続けられています。新しいバイオマーカーとしてあげられているのはAdiponectin(アジポネクチン)、インタクトプロインスリン(intact proinsulin)、レクチン(lectin)で、この二つの病気の進行に重要な役割を果たしています。
Human Intact Proinsulin | TE1011 | 96 Test |
Human Leptin | TE1016 | 96 Test |
Human Adiponectin | TE1014 | 96 Test |
Quidelではタイプ1コラーゲン形成マーカ及び吸収マーカ研究用としてコントロール、抗体、抗原をそろえています。
BioHelix社製品

BioHelix社は2004年にNew England Biolabs社から分離独立し、分子診断(Molecular Diagnostics)に使用される最先端の核酸技術を開発してきましたが、2013年にQuidel社のグループ企業となりました。弊社では以下の研究用途の製品を販売しています。
H0110S | IsoAmp® II Universal tHDA kit | 50 reactions(50uL reactions) |
H0120S | IsoAmp®III Universal tHDA kit | 50 reactions(50uL reactions) |
H1020S | IsoAmp®III Enzyme Mix | 100uL(50 reactions) |
H0221S | ET SSB | 50ug |
H0240S | Thermostable Helicase | 20ug |
H0240E | Thermostable Helicase (Extra Large) | |
H0250S | T7 Gp4A helicase | 50ug |
H0260S | E.coli UvrD Helicase | 20ug |
D3200S | Full Length Gst | |
D3300S | mod Gst-polymerase Large Fragment |
Quidel社
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