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生化学2023.07.05

Assay Genie 免疫チェックポイント抗体

免疫チェックポイント抗体

高純度・低エンドトキシンのin vivo用抗体

免疫チェックポイントとは、がん細胞のような外来の侵入者に対する免疫系の反応を調節する、免疫細胞上にあるタンパク質を指しています。PD-1(Programmed cell death protein 1)はそのようなチェックポイントタンパク質の一つで、免疫細胞の「スイッチオフ」機能の働きにより、過剰な活性化と健常な細胞へのダメージを防いでいます。がん細胞はこのメカニズムを利用し、PD-L1(Programmed cell death ligand 1)と呼ばれる、PD-1に結合する相補的なタンパク質を発現します。そして免疫細胞を不活性化し、がん細胞が免疫系を回避できるようにしています。

チェックポイント阻害剤はこれら免疫チェックポイントを標的としてデザインされた薬剤で、がんに対する生体の免疫反応を増強します。PD-1およびPD-L1は、これら分子ががん細胞に対する免疫系の反応調節に重要な役割をしているため、一般的にチェックポイント阻害剤の標的とされています。PD-1とPD-L1の相互作用をブロックすることで、チェックポイント阻害剤は免疫系を「スイッチオン」し、がんと戦う能力を増強します。

チェックポイント阻害剤は、メラノーマ、肺がんや腎細胞がんを含む、様々な種類のがんの治療に大変効果的であることが示されています。これら薬剤は、免疫系を再活性化することでがん細胞をターゲットし殺すことで作用し、患者転帰の顕著な改善をもたらします。

がん治療としてのチェックポイント阻害剤の使用は、腫瘍学分野に革命を起こし、これまでは治療の選択肢が限られていた多くのがん患者に希望を与えました。しかし、全ての患者がチェックポイント阻害剤で等しく反応するわけではなく、自己免疫反応のような副作用が起こる患者もいます。研究者らは、新しいターゲットの特定、および副作用を最小限にしながらも、チェックポイント阻害剤の効果を増強させるためのよりよい戦略開発に向け、取り組んでいます。

業界トップ品質

  • 低エンドトキシン
    当社の免疫チェックポイントin vivo用抗体は、低エンドトキシンレベルで、漏出Protein Aや凝集物が検出されない、高品質な水準の製品です。
  • 高純度
    マルチステッププロセスでの精製と広範囲の品質管理で、ロット間の高い再現性を保証します。
  • 組成
    保存剤、安定化剤、キャリアタンパク質を含みません。カリウムイオンまたはカルシウムイオンを含まない、滅菌PBSでお届けします。
  • 包括的
    25超の、研究用機能グレード免疫チェックポイント抗体を揃えています。

Product Name Reactivity Clone Application Endotoxin Level
PD-1 [29F.1A12] In Vivo Antibody Mouse 29F.1A12 B, CODEX®, CyTOF®, FC, IHC FF, WB Low Endotoxin
PD-1 [29F.1A12] In Vivo Antibody Mouse 29F.1A12 B, CODEX®, CyTOF®, FC, IHC FF, WB Ultra Low Endotoxin
PD-1 [RMP1-14] In Vivo Antibody Mouse RMP1-14 B, FA, WB Low Endotoxin
PD-1 [RMP1-14] In Vivo Antibody Mouse RMP1-14 B, FA, WB Ultra Low Endotoxin
PD-L2 In Vivo Antibody Mouse TY25 FC, IHC FF, IP, WB Low Endotoxin
PD-L1 (B7-H1) [10F.9G2] In Vivo Antibody Mouse 10F.9G2 B, CODEX®, FC, IHC FF, WB Low Endotoxin
PD-L1 (B7-H1) [10F.9G2] In Vivo Antibody Mouse 10F.9G2 B, CODEX®, FA, IHC FF, WB Ultra Low Endotoxin
PD-L2 (CD273) In Vivo Antibody Mouse/Human 3.2.B8 B, FC, WB Ultra Low Endotoxin
PD-L2 (CD273) In Vivo Antibody Mouse/Human 3.2.B8 B, FC Low Endotoxin
CTLA-4 [9H10] In Vivo Antibody Mouse 9H10 B, WB Low Endotoxin
CTLA-4 [9H10] In Vivo Antibody Mouse 9H10 B, WB Ultra Low Endotoxin
CTLA-4 (CD152) In Vivo Antibody Mouse UC10-4F10-11 FA, FC, IP, WB Low Endotoxin
CTLA-4 (CD152) In Vivo Antibody Mouse UC10-4F10-11 FA, FC, IP, WB Ultra Low Endotoxin
CTLA-4 [9D9] In Vivo Antibody Mouse 9D9 FA, WB Low Endotoxin
CTLA-4 [9D9] In Vivo Antibody Mouse 9D9 FA, WB Ultra Low Endotoxin
CD38 [OKT10] In Vivo Antibody Rhesus Monkey, Human OKT10 FC Low Endotoxin
CD38 [OKT10] In Vivo Antibody Rhesus Monkey, Human OKT10 FC Ultra Low Endotoxin
4-1BB In Vivo Antibody Mouse 3H3 ELISA, FA, WB Low Endotoxin
4-1BB In Vivo Antibody Mouse 3H3 ELISA, FA, WB Ultra Low Endotoxin
CD80 In Vivo Antibody Mouse 16-10A1 B, CyTOF®, IP, WB Low Endotoxin
CD80 In Vivo Antibody Mouse 16-10A1 B, CyTOF®, IP, WB
CD86 In Vivo Antibody Mouse GL1 B, WB
CD86 In Vivo Antibody Mouse GL1 B, ELISA, WB
CD40 [G28.5] In Vivo Antibody Human G28.5 FA, FC
CD40 In Vivo Antibody Mouse FGK45 Act, FA, FC
CD40 [FGK45] In Vivo Antibody Mouse FGK45 Act, FA, WB
CD223 (LAG-3) In Vivo Antibody Mouse C9B7W B, FA, IP, WB
CD366 (Tim-3) In Vivo Antibody Mouse RMT3-23 B, CODEX®, FC, IF Staining, IHC, IHC FF
仕様 in vivo用抗体
Low Endotoxinタイプ
in vivo用抗体
Ultra Low Endotoxinタイプ
ウェスタンブロット、フローサイトメトリー、ELISAによる結合検証
LAL法によるエンドトキシンレベル確認 ≤1.0 EU/mg ≤0.5 EU/mg
分析SECによる抗体凝集スクリーニング ≥95%モノマー ≥98%モノマー
純度(SDS-PAGE) ≥95% ≥98%
in vivo用途向けの組成 保存剤不含
安定化剤不含
キャリアタンパク質不含
滅菌PBS pH 7.2 カリウムイオン・カルシウムイオン不含
濃度: > 5mg/mL
保存剤不含
安定化剤不含
キャリアタンパク質不含
滅菌PBS pH 7.2 カリウムイオン・カルシウムイオン不含
濃度: >5mg/mL
マウス病原体
スクリーニング
適用なし、Ultra Low Endotoxin functional grade antibodiesをご覧ください。 病原体試験済み(IMPACT1) (表をご覧ください。)
アプリケーション in vivoでの機能研究、およびウェスタンブロット、フローサイトメトリー、免疫蛍光染色や免疫組織染色で使用できる可能性
製品の調製 機能グレード前臨床抗体は、in vitroタンパク質フリー細胞培養技術を用いて、アニマルフリー施設で製造されています。大変低いレベルでのエンドトキシン、漏出Protein Aおよび凝集物を保証するため、Protein A、Gを含むマルチステッププロセスで精製されています。
保存と取扱い 自動霜取り機能がないフリーザーを使用して、凍結融解の繰り返しを避けてください。
・ お届けしたままの滅菌状態で2~8℃、1ヶ月間
・ 滅菌状態で-70℃、12ヶ月間

有効性と忍容性のベンチマーク


CT26同系モデル(BALB/c由来マウス大腸がん)を使用して、抗PD-1 [RMP1-14 and 29F.1A12]、抗PD-L1 [10F.9G2]および抗CTLA-4 [9H10]各モノクローナル抗体クローン、アイソタイプコントロール対メーカーBのin vivoでの有効性と忍容性の独立比較を行った。全抗体についてアイソタイプコントロールを置き(表2)、リン酸緩衝液(PBS)をコントロールとして使用した。

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